数学は、高2年になると、トップ高校の生徒でもクラスの半数が脱落しているといわれます。どうして、このような状況が生まれるのか、ここでは、数学をマスターするために必要な時間という観点から考えてみます。
公文式の教材では、全教材に一枚一枚のプリントを完成させる目安となる時間=「完成時間」が設定されていますので、それを参考に、小学校・中学・高校の教材を、すべて1回で学習した場合に必要な時間を、累計計算して表にしたのが下図です。
ご覧の通り、高校の数学をマスターするためには、中学の6倍以上の勉強時間が必要だということがわかります。つまり、高校での数学は、マスターするための勉強時間が、他教科に比べて圧倒的にかかるために多くの生徒が挫折しているのです。
これを克服するためには、小学校・中学校のうちに、公文式でできる限り学年を超える学習=学力貯金をして、高校に入学することが最も有効です。公文の生徒が、中学・高校と学年が上がるにともなって特別にできるようになるのは、こういう理由からです。
トップ高校でも現役で大学に合格するのが難しいのは、大学入試の決め手といわれる英語が、学校の教科書レベルよりはるかに高いことが一つの原因としてあげられます。
その例として、英語力を「単語力」という観点から分析してみたのが下図です。
教科書には、中学で約1200語、高校で1800語、中・高合わせて計3000語の英単語がでてくるわけですが、大学入試レベルの英語問題を解くためには、約6000語が必要と言われています。
ですから、学校の教科書を完全にマスターして学校の成績が良くても、この3000語の差を、自分で埋め合わせないことには、大学入試問題にはとても歯がたたないということになるのです。
その点、公文式の英語は安心です。公文の英語教材は、研究コースのT教材まで学習すれば10000語の英単語に出会えます。たとえ4割忘れたとしても6000語残りますから、大学入試レベルでも十分戦えるわけです。しかもその時には、相当な読解力も身についていますので鉄壁です。