1、小学生で「正しく読む」「正しい見写し書き」が出来ないお子さまは、全体の4〜5割はいるように思います。
書いてあるものを声に出して読むと、たどたどしく、言葉の意味はわかっていません。そのようなお子さまは100%、正しく書き写すことが出来ません。横に本文が書かれていて、その一部をそのまま書き抜く…ことが厳しいのです。
濁点が抜けていたり
漢字がひらがなになっていたり
ひらがなが漢字になっていたり
違う言葉をつくっていたり
的外れな場所を書き抜いていたり
中学年になると、一見スラスラ文字は読んでいますが、やはり言葉の意味がわからない子は多く、内容が頭の中に描けない…
2、文法を理解していない子は、更に4割に上ります。
英語と一緒で、国語も文章の主語述語、修飾語、接続語などを理解していることは重要です。ここを??なまま先へ進むと、結局何が書かれているのかをまとめて文章にすることができない。本来、型通りにまとめられるのに、文章の構成の本質を理解しないまま成長している生徒も多いですよ。
前述した、文字の見写し書きができない子は、数字の見写し書きや他の教科でも同じことが起こっているでしょう。
かけ算わり算分数式の自分が書いた途中式…見写し書きを間違える…これらは国語力不足ともいえます。認知力を上げなければなりません。
日本語は喋ることができるけれど、高度な認知力・読解力のある日本人はそもそも少ないという事実を認識しましょう。おしゃべりが出来ても、読み書きの能力は別ものです。
そのような状態の小学生が、一般的な中学受験を考えることはかなり無謀なことに感じます。その前に補わなければならない本質的な内容があるはずです。
公文の国語教材は、実によくつくられています。初歩から超上級まで、私は国語が一番よい教材だと思います。
ただ、どんなによい教材でも、向き合ってやらなければ、その効果は発揮されませんから、よい教室で学ぶことが大切だろうと考えます。
こうして考えると、乳幼児期からの言葉の語りかけ、読み聞かせなどの影響も大きいのかなあ。
さて、あなたのお子さまの国語力は大丈夫ですか?
塾の先生は絶対言わないけれど、受験塾の授業を自分のものに出来る子どもは、全体の1割程度ではないでしょうか…
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