今回の記事ではQ1について詳しくお話します。
Q1は「今日は公文に行きたくないと言い出した。さてどうする」という問題。
賢くなる道は2(泣いても連れて行く)と3(放課後の時間割を変える)でした。正解できましたか?
どの家庭でも自分でおしりをふけるように、お箸が正しく持てるように、歯を磨けるように「しつけ」ますね。何をどの程度「しつける」のかは家庭によってさまざまです。小さな子どもはどの教えが本当に大事なのかを親の反応を見ながら測っています。例えばこんな感じに。※( )内は子どもの声です。
- おやつばかりを食べてご飯を残したら、すごく怖い顔で怒られた。(これは絶対なルールだ。)
- 靴をぬぎっぱなしにしたら「揃えなさいっていつも言ってるでしょ~。」と目を見ないで言われた。(これは守らなくてもいいくらいのルールだ。)
このように、ルールの重要度を親の語気と顔色で測っているわけです。この調子で勉強の重要度も測っている。
- 泣いたら、嫌味は言われたけど教室に行かなくて済んだ。(これはそんなに大事じゃないルールだ。)
- 泣いても、暴れても教室に連れていかれた。(これは絶対なルールだ。)
泣いても暴れても、ダメなルールだと何度も体感すると、子どもはそれが大事なことだとわかります。しばらくは泣き声合唱団を自転車の後部座席に乗せて、静かな日限山の町を駆け巡るという恥ずかしい思いをしますが、そこは辛抱です。だって、勉強はご飯を食べること歯を磨くことと同じように大事ですから。
ここまでで、なんとしてでも教室は行くところだと刷り込むことに成功したとします。でも、毎回泣かれるのも困りますね。もっとスマートに生きたい。そこで役立つのがルーティーン化&フックです。毎日、毎週同じ順番で事が進むと習慣化しやすいという人間の特性を利用します。公文の日は毎回幼稚園から帰ったらすぐに教室に行く(ルーティーン化)。幼稚園を公文のフックにするわけです。子どもは「いつ行くのかな?」と思うと同時に「嫌だな」と思うので、これを思わせないように工夫する。「公文は幼稚園から帰ったらすぐに行くもんなんだ」と刷り込む(フック)。
直帰で公文をお勧めしているのではなく、毎回同じ順番で教室に向かうことをお勧めしていることをご理解くださいね。長くなったので次回に続きます。
今回のポイント
- 勉強が大事だと心から思って、全力で伝える
- ルーティーン化&フックで勉強を習慣化させる