「公文やめたい!」と言い出した時のおうちでの様子や心の中まではわからないのですが、プリントが進まなくなってしまう子・休みがちになる子・「やめたい」と言いに来る子には、いくつかの共通点があります。
共通点1 やってくる宿題の枚数が少ない
「習い事に時間がかかる」「自ら学習しない」といった理由で、出された宿題を残してくることが続くと、学習枚数が少なくなります。すると、「集中力」や「作業力」が育たないままジリジリと進み、次第に公文自体が重荷になってしまいます。また、「家庭学習の習慣がない」ために宿題を全くしない子は、教室学習だけになり、学んでは忘れを繰り返し、次第にやる気が低下してしまいます。
共通点2 繰り返し回数が少ない
学習枚数が少ないと、どうしても繰り返し回数も少なくなってしまいます。指導者は学習枚数が少なくても進めてあげたいと思い、やむなく繰り返しを減らします。しかし、「わかる」から「できる」になり、「得意」にするには繰り返しが必要です。体へのしみこみが浅いうちに進むことになり、だんだんとわからなくなって「やめたい・・・」となってしまいます。
では、どうすれば・・・
お子様が困っている・つまづいている・辞めたがっていると感じたら、すぐに指導者に相談してください。指導者が教室でできる限りのことをしても限界があります。指導者だけの力では、大きく問題を解決することはできないのです。
そこで、保護者と指導者との連携が大切になります。ご家族の応援があるとないでは、子どものモチベーションは全く違います。「つまづく→やりたくない→休みがちになる→やめる」という負の連鎖から、「つまづく→家族の応援がある→がんばれる→宿題を今までよりもやる→できるようになる」という正の連鎖に変えるには、ご家族の応援(※)が不可欠です。
※具体的な応援方法
〇お子様の学習に興味を持つ
〇毎日宿題ができるように習慣づける
〇困っていそうだったら指導者に相談する
×「そんなこともできないのか!」と怒る
×「そんなに嫌だったらやめなさい!」と怒る