音読のススメ

公文式日限山3丁目教室では、国語のプリントに対して、教えませんし説明しません。では「せんせ~、わかりませ~ん。」にどう対応するか。

 

①本文を音読させる

②問題文と自分の答えを音読させる

 

この時点で7割の子が「あっ!」と声を上げて帰っていきます。

 

この段階でわかる子は、そもそもしっかりと読んでいない可能性大。宿題が5枚で10分程度で終わっているような子は大体このパターンで,しっかり読めば分かります。速く終わらせたいから、いきなり問題文から読んでいるのかもしれません。空欄があるのに宿題終了していたら、「声に出して読んでごらん」と言ってみてください。

 

残り3割の人はさらに音読です。ポイントは

・イメージしながら読む

・上手に読む

・問題文と本文を対応させて読む

この3点です。

「空っぽ読み」をご存じでしょうか? 字面は追えるけど、内容を理解していない。スラスラ読んでいるけれど、目と口が直通で脳みそを経由していない感じ。そんなお子さんには「イメージしながら読んでみて」と声をかけます。ほとんどの問題は、情景が想像できれば解けます。

 

また、小さな声で高速で読むお子さんには「ナレーターみたいに、上手に読んでみて」と声をかけます。抑揚をつける、句読点で間を置く、登場人物になりきる、そうすることで文の構造を何となく理解することができるようになります。

 

さらに、それでもわからないときは問題文に線を引き、本文中の同じ言葉にも線を引かせます。そうして引いた本文の線の近くに答えがあるので、そのあたりをじっくり音読すれば、自ずと答えにたどり着きます。

 

少し粘って、声に出して読んでみましょう。自分でわかったときのうれしさは格別ですよ。